<序論> 視線計測とアンケート分析を用いた、巻数の多い漫画と少ない漫画の比較

研究者:梅木 夕夏

研究の課題と背景

長期連載してたくさんの巻数がでる漫画と、短期連載で巻数の少ない漫画の違いはなにか。
出版社は商業作品として、話題化や本屋の本棚の占領を意識して長期連載化(※注1)を目指す傾向があるが、同じ作者が同じ媒体で発表する漫画でも、巻数に差のある作品がある。それは何故だろうか。
以下、漫画の巻数が2桁以上を「多い」とする。
※注1:短期連載を計画して作られた作品や、作家や出版社の都合で短期終了した作品もある。

研究の目的

この研究をすることで、長期連載化する漫画の条件や要素が論理的・科学的に明らかになる。
また、漫画の視線誘導論はあるが、実際の目の動きを測定して研究しているものはないため、実際に読者が漫画をどう読んでいるのかを明かす先進的な研究となる。

研究方法

商業漫画作品の収益化方法の一つにキャラクターのグッズ化があり、ファンはキャラクターに対して好感を持ちグッズを買う。つまり漫画のストーリーだけでなく、キャラクター単体に商品価値がつくことになる。
長期連載してメディア化・グッズ化するような人気作品を作るには、魅力的なキャラクターの存在が重要であるとの考えから「長期連載化して巻数の多くなる要素はキャラクターの印象にある」という仮説を立てた。

以下今回の実験として、

①同じ作者の巻数の多い漫画と少ない漫画を読んでもらう
9分50秒で、それぞれの第1巻を読めるところまで読んでもらう。約半数の人が第1話を読み終わる程度で、第1話を読み終わらない人や第1巻すべてを読み終えるスピードの人も含む。計測の流れとしては、巻数の少ない漫画を9分50秒読んでもらい、その漫画についてアンケート記入、次に巻数の多い漫画を9分50秒読んでもらい、その漫画についてアンケート記入して終了となる

②読んでもらう間、どこをどう見ているのか視線の動きを計測③さらにアンケートから実際の読者のキャラクター・漫画自体に対する印象を聞く。

上記の実験を行い、視線の動きの動画データとアンケートの分析・検証によって「巻数の多い漫画」と「巻数の少ない漫画」の差異を導き出すことを目標とする。

こんにちは! ものづくりUX Labで司会をしていました平井…

UX-BLOG UXデザイナー UXとは 井上 第2回B.C…

<結論> 視線計測とアンケート分析を用いた、巻数…

<本論> 視線計測とアンケート分析を用いた、巻数…